日本転倒予防学会 第13回学術集会日本転倒予防学会
第13回学術集会

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会長挨拶

ごあいさつ

この度、日本転倒予防学会 第13回学術集会を 令和8(2026)年10月10日(土)・11日(日)の2日間、ウインクあいち(愛知県名古屋市)にて開催させいただくことになりました。

本学会が2014年に10月10日を「転倒予防の日」と制定したまさにその日を、厚生労働省(2021年)も推奨し、転倒を災害と位置づけると共に職場における転倒予防として安全で安心な職場づくりに取り組むよう社会や企業に向けて発信を開始しました。転倒の要因は内的・外的・行動の3つの要因が重なりあい発生し、高齢社会においては要介護状態の大きな要因となっていることからも、転倒は現代社会の大きな課題であり予防への注目度が益々高まっております。

日本は世界一の長寿国で、人生100年時代がすぐそこにきております。日本人の平均寿命は2024年には男性81.09歳、女性87.13歳ですが、健康寿命(2022年)は男性72.57歳、女性75.45歳ですので、男性で約9年、女性で約12年の差があります。ただ長生きすればよいのではなく、健康寿命を伸ばすことが大切だとだれもが考えますが、そのために転倒予防が重要なkeyになると思います。

そこで今回のテーマは「健康寿命延伸のハブとなる転倒予防 ~つなげる、深める、実践する~ 」といたしました。転倒予防には様々な分野、たとえば整形外科、頭部外傷、骨粗鬆症、老年医学、水頭症、認知症、サルコペニア・フレイル、リハビリテーション、栄養、排尿、スポーツ、看護、医療安全、住環境などが関連しており、健康長寿延伸のハブとなっていると考えています。今回は転倒と関連する上記学会とのジョイントセッションを多く企画し、各分野のエキスパートにご登壇いただくことで、転倒予防に関する最新の知見をアップデートできる機会とする予定です。

高崎での第12回学術集会の「幅広い分野における多面的な見方や実践をもって、多方面にわたる転倒予防の課題と正面から向き合う」という主旨を受け継ぎ、第13回大会ではさらに幅広い分野を学び、明日から転倒予防の実践につなげられる機会となるよう取り組んでまいります。

皆さまのご参加を心よりお待ち申し上げております。

2025年11月吉日

日本転倒予防学会 第13回学術集会 会長
饗場 郁子
(独立行政法人 国立病院機構
東名古屋病院 院長)